こんにちは。スソンコーチです。
連日続いた酷暑は和らぎましたが、スッキリしない天気が続いていますね。
みなさんは、お盆休みを楽しく過ごされましたでしょうか?
さて、先日(7月30日〜8月4日)開催されたイベント、インターナショナル・トレーニングについて書きたいと思います。
伝えたいことがたくさんありますが、今回はテーマを絞って「OnとOff」について。

海外生活を経験された方はわかると思いますが、外国の人たちは「やる時」と「やらない時」がハッキリしています。
1週間ドイツの子供たちと帯同していて、「Offの過ごし方がいかに大事か」を、改めて実感しました。
僕自身も普段スクールで、トレーニング前後に子供たちとふざけ合ったり、会話したりして「遊びの時間」を大切にしています。
今回もドイツの子どもたちは、トレーニング前には友達同士ジョーダンを言い合ったり、ふざけ合ったり、本当に楽しそうに遊んでいますが、いざトレーニングになると、一気に頭のスイッチ(表情)が切り替わります。
トレーニングが終われば、ペットボトルの水をコーチ(僕も散々掛けられました。笑)やチームメイトに掛けて、遊びモードに切り替わります。
案の定、日本の子供たちは緊張しているのが明らかに見え、初日のトレーニングの雰囲気は、とても重苦しいものでした。
トレーニング前、中、後を見ても、スイッチが入ったのか入ってないのか、はたまたあるのかないのか・・・この時点で、違いが見えて面白かったです。
ジモンコーチは、Offの時の時間をとても大切にするコーチで、初日もコミュニケーションを取ろうと、日本の子どもに水を掛けたのですが、ただボー立ちでやられるがまま、やり返してこないという状況に困惑してました(笑)
遊びの要素が入った競争形式のトレーニングでも、勝者と敗者のリアクションが同じという状況を見た時に、「なぜ盛り上がらないんだ?」と質問してきました(笑)
もちろんトレーニング最終日は、初日の雰囲気が嘘のように素晴らしい雰囲気が作れていましたし、「Off」になった時も楽しそうに会話をしたり、水を掛け合ったりしてました。
「あともう1週間あれば…」というのが、子供たちの本音でしょう。

言葉、文化、教育などの環境が与える影響というのはとても大きいですが、僕自身は、日本のそれら全てがサッカーにとって、ネガティブなものだとは思っていません。
もちろん勝負事や争い事において、優しすぎたり、遠慮してしまう文化というのはマイナス要素かもしれませんし、逆にドイツという国は、際立った戦闘民族の国だということも理解しています。
細かいことまで気が利くこと、物事を丁寧にこなすことなど、僕たちにしかできないこともたくさんあります。
しかし最終的には、それを自分の力で表現・主張しなければなりません。

“充実した休みがあるからこそ、サッカーに注げるエネルギーが蓄えられる”

今回来日した期間も、トレーニング以外は思いっきり観光し、フライドポテトばかり食べていたドイツ組ですが、8月1日の試合では誰よりも勝利のために走り、味方を鼓舞し、ピッチを完全に支配していました。
いかなる状況でも、自分たちのリズムに持っていける「支配力」は、僕自身も学ばなければいけない部分だと思っています。

色々な性格を持った人がいるので一概には言えませんが、僕個人の考えとしては、サッカー以外の時間は出来るだけ家族や友人たち(もしいれば恋人とも。笑)と楽しい時間を過ごし思いっきり遊んで、サッカーのために充実したOffを過ごしてほしいと思います。
そうすれば、トレーニングの質も自然と高くなり、何よりも「やらされない」心境でサッカーに取り組めると思います。
僕も、基本的には子供たちとはピッチ外では、一友達感覚でいられるように努めています。

各々この夏で経験したことを。今後どのように活かし成長していくのか?
9月から再スタートする通常スクールが、とても楽しみです。

Eine schöne Sommerferien noch(引き続き、楽しい夏休みを)
Tschüss

スソンコーチ


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